病理組織・細胞検査学 PR

第72回臨床検査技師国試 午前【病理組織細胞学】全選択肢の正誤理由と覚え方まとめ

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こんにちは!臨床検査技師のさいです。

今回は第72回臨床検査技師国家試験の午前問題から、「病理組織細胞学」の解説をお届けします!

固定液の組成や染色のメカニズムといった基礎的な病理技術から、炎症性肉芽組織や遺伝性腫瘍といった病態の理解、さらには細胞診のベセスダ分類まで、過去問でもよく見る重要なテーマが詰まっています。

暗記項目が多くて大変だと感じるかもしれませんが、病理は「体の修復や異常の状況」を顕微鏡で見る分野です。「なぜここにこの細胞がいるのか?」「なぜこの染色で染まるのか?」という理由が分かると、丸暗記から解放されて楽しくなってきます。

間違いがあったらSNSのDMなどで教えてください!

僕が受験生の頃、教科書や参考書の解説だけではどうしても「実際の組織像」と結びつきにくいと感じていました。そこで、実際の臨床検査や試験での「見え方」を重視して作成しています。少しでもみなさんの国試勉強の役に立てれば幸いです。

※本記事内の問題文および選択肢は、厚生労働省ホームページにて公開されている「第72回臨床検査技師国家試験問題および解答について」より引用して作成しております。

第72回 病理組織細胞学:午後問題の正誤理由まとめ

午前 問45:組織標本作製用固定液

【問題】
組織標本作製用固定液で正しいのはどれか。

  • 1.10%ホルマリンは中性脂肪を溶解する。
  • 2.グルタルアルデヒドは組織への浸透力が強い。
  • 3.4%パラホルムアルデヒドにはギ酸が含まれる。
  • 4.10%中性緩衝ホルマリンは網羅的遺伝子解析に適する。
  • 5.10%中性ホルマリンの作製には塩化ナトリウムを用いる。
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正答:4

【解説】病理標本作製のゴールドスタンダード!

10%中性緩衝ホルマリン(NBF)は、自己融解を防ぎ、抗原性や核の形態を良好に保つため、日常的な病理診断で最も汎用される標準的な固定液です。近年ではゲノム解析の標準検体としても不動の地位を築いています。

【全選択肢の正誤理由】

  • 1.誤り
    ホルマリンは脂肪を溶解しません。組織内の脂肪が抜けるのは、後の脱水・透化工程(キシレンなど)での話です。
  • 2.誤り
    グルタルアルデヒドは「架橋スピード」が早すぎて、逆に深部への浸透が遅れるという特徴があります。
  • 3.誤り
    ギ酸はホルムアルデヒドが長期間酸化してできる不純物です。精製された4%パラホルムアルデヒド液には含まれません。
  • 4.正しい
    ゲノム解析でもNBF固定が基準となります。網羅的遺伝子解析に最適です。
  • 5.誤り
    緩衝液にはリン酸緩衝液を用います。塩化ナトリウムは生理食塩水に使うものです。

暗記方法・覚え方のコツ

「固定=NBF(中性緩衝ホルマリン)」で覚えましょう!
他の固定液は「電子顕微鏡(グルタルアルデヒド)」や「特殊な目的」などと限定的な役割があることを理解すれば、選択肢で迷うことが減ります。

さい
さい
病理の固定液は「浸透」と「架橋」のスピード勝負です。グルタルアルデヒドは架橋が早すぎて深部まで届かない、といったイメージです。

さいの補足

なぜ「緩衝(バッファー)」が必要なのか?
ホルマリン液が酸性側に傾くと、組織内のヘモグロビンと反応して「酸ヘマチン(ホルマリン色素)」という黒褐色の汚れが生じてしまい、顕微鏡観察を邪魔するからです。

午前 問46:ミクロトームの構造と角度設定

【問題】
ミクロトームで正しいのはどれか。2つ選べ。

  • 1.刃の先端角度〈刃角〉は2°である。
  • 2.ユング型ミクロトームの逃げ角は90°である。
  • 3.クリオスタットはミノー型ミクロトームである。
  • 4.ミノー型ミクロトームの逃げ角は2~10°である。
  • 5.クロスローラーベアリング方式のミクロトームは回転式である。
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正答:3、4

【解説】切削角度の基本をマスター!

ミクロトームには大きく分けて「回転式(ミノー型)」と「滑走式(ユング型)」があります。特に凍結切片を作るクリオスタットには、連続切片が作りやすい回転式が内蔵されています。

【各選択肢の正誤理由】

  • 1.誤り
    刃の先端角度(刃角)は通常15〜30°です。2°という極端に鋭い刃は存在しません。
  • 2.誤り
    ユング型(滑走式)の逃げ角は、組織の硬さに合わせて通常2〜5°の小さな角度に設定されます。90°では組織が削れません。
  • 3.正しい
    クリオスタットには、ハンドルを回して連続的に切片を作れる「ミノー型(回転式)」が内蔵されています。
  • 4.正しい
    ミノー型の逃げ角の標準設定は2~10°です。これが一番綺麗に切れる角度です。
  • 5.誤り
    クロスローラーベアリング方式は、滑走式(ユング型など)の刃をスムーズにスライドさせるための「ガイド(レール部分)」に採用される機構です。

暗記方法・覚え方のコツ

「クリオスタット=連続で切れるミノー型(回転式)が内蔵!」
また、逃げ角は基本的にどのミクロトームでも「一桁(2〜10°前後)」に収まると覚えておけば、90°などのダミー選択肢を瞬殺できます。

さい
さい
逃げ角が小さすぎると刃の背中が組織に当たって潰れてしまい、逆に大きすぎると組織に食い込んでガタガタになってしまいます。病理技師の腕の見せ所です

さいの補足

クロスローラーベアリングとは、簡単に言うと「めちゃくちゃ滑りの良い車輪のついたレール」のことです。手動で重い刃を何度も前後にスライドさせる滑走式ミクロトームにおいて、技師の腕への負担を減らし、かつブレのない真っ直ぐな切削を可能にする画期的な技術です。

午前 問47:特殊染色と染め上がりの色

【問題】
染色結果で正しいのはどれか。

  • 1.azan染色で膠原線維は赤色に染まる。
  • 2.渡辺の鍍銀法で細網線維は赤褐色に染まる。
  • 3.Congo red染色でアミロイドは灰色に染まる。
  • 4.PAM染色でメサンギウム基質は青色に染まる。
  • 5.elastica van Gieson染色で弾性線維は紫黒色に染まる。
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正答:5

【解説】染色の「名前」から色を推理しよう!

病理の特殊染色は数が多くて大変ですが、「銀(黒色)」や「レッド(赤色)」など、染色名や試薬の性質から色を連想できるものがたくさんあります。まずは国試によく出る線維系染色を中心に整理しましょう。

染色法 染める対象(標的) 染め上がりの色
Azan(アザン)染色 膠原線維(コラーゲン) 青色
渡辺の鍍銀法 細網線維 黒褐色〜黒色
Congo red染色 アミロイド 赤色〜橙赤色
PAM染色 基底膜、メサンギウム基質 黒色
EVG染色 弾性線維 紫黒色

【各選択肢の正誤理由】

  • 1.誤り
    Azan染色では、膠原線維は「青色(アニリンブルー)」に染まります。赤色(アゾカルミンG)に染まるのは筋線維や赤血球です。
  • 2.誤り
    「鍍銀(とぎん)」とは銀をメッキするという意味です。銀が還元されて沈着するため「黒褐色〜黒色」になります。
  • 3.誤り
    名前に「red」と入っている通り、アミロイドは「赤色〜橙赤色」に染まります。
  • 4.誤り
    PAM染色の正式名称は「過ヨウ素酸メセナミン銀染色」です。これも銀を使っているため、基底膜などは「黒色」に染まります。
  • 5.正しい
    エラスチカ・ワンギーソン(EVG)染色は、弾性線維を「紫黒色」、膠原線維を「赤色」、筋線維を「黄色」に染め分ける非常にカラフルな染色です。

暗記方法・覚え方のコツ

Azan染色の色は「アザンのアは、青(アオ)のア!」で膠原線維=青と暗記。また、名前に「銀(Silverやメセナミンなど)」が入る染色は、古い写真のネガのように全て「黒くなる」と覚えておけばおk👍

さい
さい
コンゴーレッド染色をしたアミロイドを「偏光顕微鏡」で見ると、キラキラした「アップルグリーン(青緑色)」の光(複屈折)が見えます。「コンゴーレッド+偏光顕微鏡=アップルグリーン」の組み合わせも重要です

さいの補足

EVG染色は、病理の現場で「がんの浸潤(広がり)」を調べるのに欠かせない染色です。血管の壁(特に動脈)には弾性線維がたくさんあるため、EVGで染めると血管の輪郭が「紫黒色の輪っか」としてくっきり浮かび上がります。もし、その黒い輪っかの中にがん細胞が入り込んでいれば「静脈侵襲(血管を通ってがんが転移しそう)あり!」と判定します。

午前 問48:肝臓の周囲臓器(解剖学)

【問題】
健常成人で肝臓に接していないのはどれか。

  • 1.腎 臓
  • 2.胆 囊
  • 3.横隔膜
  • 4.横行結腸
  • 5.腹部大動脈
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正答:5

【解説】肝臓は「右側」の巨大な臓器!位置関係をイメージしよう

解剖学の問題は、文字だけで覚えようとすると必ず限界が来ます。
肝臓は右上腹部の大部分を占める巨大な臓器であるため、右側にある様々な臓器と密着し、肝臓の下面には臓器が押し当てられた跡(圧痕:あっこん)が残っています。参考に図を載せますが、教科書を見て確認してくださいね。

選択肢の臓器 肝臓との位置関係
腎臓(右腎) 下面で接する(腎圧痕
胆嚢 下面に密着してめり込む(胆嚢窩
横隔膜 上面および後面で広範囲に接する
横行結腸 下面で接する(結腸圧痕
腹部大動脈 接しない(背骨の左前方を下行するため離れている)

【各選択肢の正誤理由】

  • 1.接する(誤り)
    右の腎臓は肝臓の真下に位置するため、肝臓の下面に「腎圧痕」を作って接しています。
  • 2.接する(誤り)
    胆嚢は肝臓の下面にある「胆嚢窩(たんのうか)」というくぼみにスッポリと収まるように密着しています。
  • 3.接する(誤り)
    肝臓の天井部分は、呼吸の筋肉である横隔膜とドーム状にぴったり張り付いています。
  • 4.接する(誤り)
    大腸の一部である横行結腸も、肝臓の下面に触れて「結腸圧痕」を作っています。
  • 5.接しない(正解)
    腹部大動脈は体の「中心よりやや左側(背骨の左前)」を走るため、右側にある肝臓とは接しません。

暗記方法・覚え方のコツ

大血管の位置関係は「右が静脈(下大静脈)、左が動脈(腹部大動脈)」です。
肝臓は「右」の臓器なので、右を走る下大静脈とはガッツリ接していますが、左を走る腹部大動脈とは距離があるため接しません。

さい
さい
超音波(エコー)検査をする時も、肝臓や胆嚢は「右肋弓下」からアプローチします。プローブを当てる位置を思い出すと、解剖のイメージが湧きやすいです

さいの補足

肝臓と横隔膜が接している部分には、臓器を包むツルツルした膜(腹膜)がないエリアがあり、これを「無漿膜野(むしょうまくや)」または「裸野(bare area)」と呼びます。腹膜がないため、肝臓の感染症(膿瘍など)がこの無漿膜野を通って横隔膜や胸側に直接広がってしまうことがあります。

午前 問49:組織像の同定(甲状腺)

【問題】
H-E染色標本(別冊No. 8)を別に示す。この組織はどれか。

  • 1.汗 腺
  • 2.胸 腺
  • 3.乳 腺
  • 4.甲状腺
  • 5.唾液腺
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正答:4

【解説】ピンクのコロイドは甲状腺のサイン!

大小さまざまな丸い「濾胞(ろほう)」が並び、その中にピンク色に染まった均質な液体(コロイド)がたっぷり貯留しているこの画像は、典型的な「甲状腺」のH-E染色像です。他の選択肢の「腺」の組織学的特徴と比較して、一発で見抜けるようにしておきましょう。

【各選択肢の組織学的特徴】

  • 1.汗腺(誤り)
    皮膚の組織内に見られる管状の腺です。コロイドのような巨大なプールの構造は持ちません。
  • 2.胸腺(誤り)
    多数のリンパ球が青黒く密集(皮質)しており、髄質にはピンク色の玉ねぎのような「ハッサル小体(胸腺小体)」が見られるのが特徴です。
  • 3.乳腺(誤り)
    豊富な線維性結合組織や脂肪組織の中に、導管や小葉(腺房の集まり)が点在する構造をしています。
  • 4.甲状腺(正解)
    単層立方上皮に囲まれた濾胞の集まりと、内部の好酸性(ピンク色)コロイドが最大の特徴です。
  • 5.唾液腺(誤り)
    漿液細胞(濃く染まる)や粘液細胞(白っぽく抜ける)がブドウの房のように集まった「腺房」構造が特徴です。

暗記方法・覚え方のコツ

甲状腺の組織像は「ピンク色のゼリー(コロイド)が詰まった丸いプール(濾胞)」と視覚的に理解しましょう!このコロイドの正体は、甲状腺ホルモン(サイログロブリン)の貯蔵庫です。

さい
さい
濾胞の周りを囲んでいる「単層立方上皮」の細胞たちが、ホルモンを作って濾胞を作成しています。

さいの補足

もし甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)になると、この組織はどう変化するのか?細胞たちが大忙しでホルモンを作り、どんどん血液中に放出するため、周りの細胞自体は円柱状になり、コロイドは消費されて減っていきます。

午前 問50:組織と胚葉の組み合わせ

【問題】
組織と胚葉の組合せで正しいのはどれか。

  • 1.筋 肉 ―― 外胚葉
  • 2.血 管 ―― 外胚葉
  • 3.脊 髄 ―― 中胚葉
  • 4.肺 胞 ―― 中胚葉
  • 5.甲状腺 ―― 内胚葉
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正答:5

【解説】体の「外・中・内」のイメージで分類しよう!

受精卵が分裂してできる「外胚葉・中胚葉・内胚葉」は、それぞれ将来どのような臓器になるかが決まっています。丸暗記する前に、実際の体の構造(外側を覆うもの、体を支える中身、内臓)とリンクさせると一気に覚えやすくなります。

胚葉 イメージ 分化する主な器官
外胚葉 体の表面と、情報を伝えるネットワーク 表皮、神経系(脳・脊髄)、感覚器
中胚葉 体を支える・動かす・巡らせるもの 骨、筋肉、血管、血液、腎臓、生殖器
内胚葉 体の奥深くにある管(消化・呼吸など) 消化管、呼吸器(肺胞)、肝臓、膵臓、甲状腺

【各選択肢の正誤理由】

  • 1.誤り(中胚葉)
    体を動かす「筋肉」は中胚葉由来です。
  • 2.誤り(中胚葉)
    体中に血液を巡らせる「血管」や「心臓」は中胚葉由来です。
  • 3.誤り(外胚葉)
    情報を伝達する神経ネットワークの要である「脊髄」や「脳」は外胚葉由来です。
  • 4.誤り(内胚葉)
    呼吸のための奥深い器官である「肺胞(呼吸器系)」は内胚葉由来です。
  • 5.正しい(内胚葉)
    甲状腺は発生の初期に、消化管の一部(咽頭の底)からくぼんで作られるため、消化器と同じ「内胚葉」由来に分類されます。

暗記方法・覚え方のコツ

  • 外胚葉:「皮膚神経
  • 中胚葉:「中身肉(筋肉)血(血管)腎臓
  • 内胚葉:「内緒(内胚葉)で呼吸消化甲状腺
さい
さい
筋トレで高重量を上げるために鍛え抜く「筋肉」や、それを支える「骨格」はすべて中胚葉から作られています。トレーニングを通して自分の体が何胚葉からできているか意識するのもマッスルメモリーに効きそうですね笑

さいの補足

「脳や神経って体の奥にあるのに、なんで外胚葉なのか?」
胎児ができる一番最初の段階では、神経の元となる細胞は「体の表面(一番外側)」にあります。それが筒状に丸まりながら体の中に沈み込んでいき、最終的に脳や脊髄になります。なので元の出発点は皮膚と同じ「外胚葉」と言われています。

午前 問51:糖尿病の病態生理

【問題】
糖尿病で正しいのはどれか。

  • 1.解糖系が促進する。
  • 2.糖新生は抑制される。
  • 3.早期から尿量が減少する。
  • 4.ケトン体の産生が亢進する。
  • 5.2型糖尿病は膵島β 細胞の破壊に起因する。
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正答:4

【解説】細胞が「エネルギー不足」になっている状態!

糖尿病は、血液中に糖が溢れているにもかかわらず、インスリンの不足や効き目の低下により、細胞がその糖を取り込んでエネルギーに変換できない病気です。細胞は糖が足りないと勘違いし、様々な代償メカニズムを働かせます。

代謝の経路 正常時(インスリンの働き) 糖尿病(インスリン不足時)
解糖系 促進(糖を消費する) 抑制される(糖が消費できない)
糖新生 抑制(無駄に糖を作らせない) 促進される(もっと糖が必要だと勘違いする)
脂肪分解 抑制(脂肪を蓄える) 亢進し、ケトン体が産生される

【国試最頻出】1型糖尿病と2型糖尿病の徹底比較!

糖尿病の国試対策において、1型と2型の違いを見極める問題は引っかけの定番です。それぞれの病態の違いを表で完璧に整理しておきましょう。

項目 1型糖尿病 2型糖尿病
主な原因 自己免疫などによる膵島β細胞の破壊 遺伝的要因 + 食べ過ぎ、運動不足などの生活習慣
インスリンの状態 絶対的不足(全く出なくなる) 相対的不足(分泌低下や、効きが悪い抵抗性)
急性合併症 糖尿病ケトアシドーシス(DKA)
※ケトン体が大量発生して血液が酸性化
高浸透圧高血糖症候群(HHS)
※極度の高血糖と脱水がメイン(ケトンは出にくい)
治療法 インスリン注射が絶対に必須 食事・運動療法、経口血糖降下薬(飲み薬)

【各選択肢の正誤理由】

  • 1.誤り
    インスリンは糖を分解してエネルギーにする解糖系を促進させます。糖尿病ではインスリンの働きが落ちるため、解糖系は抑制されます。
  • 2.誤り
    インスリンはアミノ酸などから新しく糖を作る糖新生にブレーキをかけます。糖尿病ではこのブレーキが壊れるため、糖新生が亢進し、血糖値がさらに上がってしまいます。
  • 3.誤り
    血液中の過剰な糖が尿に漏れ出す際、周りの水分も一緒に引き込んでしまう浸透圧利尿が起こります。そのため、糖尿病の初期はむしろ尿量が増える多尿になります。
  • 4.正しい
    糖からエネルギーを作れない体は、代わりに脂肪組織を分解してエネルギーを取り出そうとします。その脂肪代謝の副産物として肝臓でケトン体が大量に作られます。
  • 5.誤り
    上の比較表の通り、膵島β細胞が破壊されてインスリンが枯渇してしまうのは1型糖尿病の特徴です。2型糖尿病はインスリン抵抗性などが原因です。

暗記方法・覚え方のコツ

  • 1型:「一(1)気に細胞が壊れる!」(自己免疫でβ細胞破壊=インスリンゼロ)
  • 2型:「ニ(2)ート的な生活習慣でじわじわ悪化」(食べ過ぎ・運動不足でインスリンが効かなくなる)

数字の「1」と「2」に原因を引っ掛けておくと覚えやすいです👍

さい
さい
インスリンが1滴も出なくなる1型糖尿病では、ブレーキが完全に外れた状態で超特急で脂肪が燃やされるため、ケトン体がドバドバ出て血液が酸性に傾くケトアシドーシスになりやすい。1型=ケトン体爆発とイメージしておくといいです。

さいの補足

糖尿病の三大合併症であるしめじ(神経、目、腎臓)も重要です。
高血糖状態が長く続くと、細い血管からダメージを受けていき、しびれ(神経障害)、失明(網膜症)、尿毒症(腎症)という恐ろしい症状を引き起こします。血液検査のHbA1cなどを指標にして、合併症が出る前にコントロールすることが大切です。

午前 問52:潰瘍性大腸炎の特徴

【問題】
潰瘍性大腸炎で正しいのはどれか。

  • 1.回盲部に多い。
  • 2.胃がんの合併が多い。
  • 3.陰部潰瘍を合併する。
  • 4.高齢者での発症が多い。
  • 5.組織学的には陰窩膿瘍を特徴とする。
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正答:5

【解説】潰瘍性大腸炎の宿命のライバル「クローン病」と比較しよう!

炎症性腸疾患(IBD)である「潰瘍性大腸炎(UC)」と「クローン病(CD)」は、国試の病理学でよく比較される重要項目です。どちらの特徴なのかを見極められるように、表でスッキリ整理しておきましょう。

項目 潰瘍性大腸炎(UC) クローン病(CD)
好発部位 直腸から連続的に口側へ広がる 回盲部(小腸と大腸の境目)に多い
病変の特徴 連続性、びまん性、粘膜層などの浅い炎症 非連続性(跳躍性)、全層性の深い炎症
組織学的特徴 陰窩膿瘍(粘膜のくぼみに好中球が溜まる) 非乾酪性類上皮細胞肉芽腫
合併症リスク 大腸がん 痔瘻、腸管の狭窄・穿孔

【各選択肢の正誤理由】

  • 1.誤り
    潰瘍性大腸炎は「直腸」から連続して広がります。回盲部に多いのはクローン病です。
  • 2.誤り
    長期間経過すると合併リスクが高まるのは「大腸がん(colitic cancer)」です。
  • 3.誤り
    陰部潰瘍(性器潰瘍)、口腔内アフタ、皮膚症状、眼症状などを合併するのは「ベーチェット病」の特徴です。
  • 4.誤り
    ピークは10代後半から30代の若年層です。高齢者発症もゼロではありませんが、若年者が主体となります。
  • 5.正しい
    大腸粘膜にある「陰窩(いんか)」というくぼみに好中球が入り込み、膿が溜まる「陰窩膿瘍」は潰瘍性大腸炎の典型的な組織像です。

暗記方法・覚え方のコツ

潰瘍性大腸炎は「直腸からジワジワ、浅く、大腸がん!」、対するクローン病は「回盲部から飛び石、深く(全層)、肉芽腫!」と対比させて暗記しましょう。

さいの補足

選択肢5の「陰窩(いんか)」とは、大腸粘膜の表面にある試験管のような細長いくぼみのことです。ここに炎症細胞(好中球)が集まって膿を作った状態が「陰窩膿瘍」。
病理組織標本では、くぼみの中にピンク〜紫色の細胞の残骸が詰まっているのが観察できることもあります。

午前 問53:特殊固定液の成分

【問題】
ピクリン酸を含む固定液はどれか。

  • 1.ブアン液
  • 2.カルノア液
  • 3.20%ホルマリン
  • 4.2%オスミウム酸液
  • 5.Periodate-lysine-paraformaldehyde〈PLP〉液
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正答:1

【解説】ブアン液とカルノア液の成分は頻出!

病理の固定液問題で必ずと言っていいほど狙われるのが「ブアン液」と「カルノア液」の成分の組み合わせです。どちらも「氷酢酸」を含みますが、その他の成分が大きく異なります。

固定液名 成分(組成) 主な用途・特徴
ブアン液 ピクリン酸、ホルマリン、氷酢酸 結合組織(マッソントリクローム染色など)、内分泌器
カルノア液 エタノール、クロロホルム、氷酢酸 核酸(DNAやRNA)、グリコーゲンの固定

【各選択肢の正誤理由】

  • 1.正しい
    ブアン液はピクリン酸を含むため、液自体が鮮やかな黄色をしています。
  • 2.誤り
    カルノア液の成分は「エタノール、クロロホルム、氷酢酸」です。組織への浸透力が非常に速いのが特徴です。
  • 3.誤り
    20%ホルマリンはホルムアルデヒドの水溶液であり、ピクリン酸は含まれません。
  • 4.誤り
    オスミウム酸は電子顕微鏡用の「後固定(脂質を黒く染め出す)」に用いられる薬品です。
  • 5.誤り
    PLP液は、過ヨウ素酸、リジン、パラホルムアルデヒドの混合液で、免疫組織化学染色で抗原性を保ちたい時に使われます。

暗記方法・覚え方のコツ

  • ブアン液:「ブタ(ブアン)がピクピク(ピクリン酸)、ホ(ホルマリン)ッペが氷(氷酢酸)のように冷たい」
  • カルノア液:「軽く(カルノア)エ(エタノール)ク(クロロホルム)ボ(氷酢酸)ができる」
    (氷とボが似てるので、無理やりです。すみません)
さい
さい
ダイエット時に「成分表示」を必ずチェックするのと同じで、固定液も「何が入っているか」が試験の合否を分けることがあります。ピクリン酸は強い黄色をした薬品なので、ブアン液で固定した組織は真っ黄色に染まるという視覚的イメージも持っておきましょう👍

さいの補足

ピクリン酸が含まれる試薬は、病理の固定液(ブアン液)以外にもう一つ、臨床化学の分野のものがあります。それは「クレアチニン」を測定する際の『ヤッフェ法(ピクリン酸法)』です。
科目は違いますが「ピクリン酸=ブアン液、ヤッフェ法」となんとなくイメージしましょう。

午前 問54:心筋の特殊染色(PTAH染色)

【問題】
心筋の特殊染色標本(別冊No. 9)を別に示す。染色法はどれか。

  • 1.azan染色
  • 2.PTAH染色
  • 3.Berlin blue染色
  • 4.Victoria blue染色
  • 5.Klüver-Barrera染色
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正答:2

【解説】心筋の「横紋」を狙い撃つPTAH染色!

この画像のように、心筋の細胞内に規則正しい「ストライプ模様(横紋)」や、細胞同士の継ぎ目である「介在板」が青紫色に鮮明に染め出されている像は、PTAH(リンタングステン酸ヘマトキシリン)染色の特徴です。

【主な染色の覚え方・まとめ】

  • 2.PTAH染色(正解)
    「筋肉の横紋」や「フィブリン」を青紫色に染める染色法です。心筋の構造観察に用います。
  • 1.Azan染色
    コラーゲンを青く染めるので「膠原線維の観察」に使います。
  • 3.Berlin blue染色
    鉄(ヘモジデリン)を青色に染め出します。「ベルリンの鉄壁」と覚えましょう。今回の写真は青いので名前に引っ張られないように!
  • 4.Victoria blue染色
    弾性線維を青〜黒色に染めるための染色です。ここも今回の写真は青いので名前に引っ張られないように!
  • 5.Klüver-Barrera染色
    神経の髄鞘を青く、神経細胞体を紫に染める「神経系専用」の染色法です。

暗記方法・覚え方のコツ

PTAH染色は「ピー(P)タ(T)アー(A)エ(H)ッチで筋肉の横紋(ストライプ)を愛でる!」と暗記!

さい
さい
「介在板」は心筋細胞同士をつなぐ「接着剤」のような構造で、心臓が同期して力強く拍動するために不可欠です。運動している時も、この構造が同期することで効率よく血液を全身に送り出せます。

さいの補足

PTAH液には「リンタングステン酸」という物質が入っています。これがヘマトキシリン(染色色素)と結合して、筋肉などの特定のタンパク質に対して非常に高い親和性を持つようになります。
もし写真を見て「なんだかストライプ模様がきれいだな」と思ったら、まず第一候補にPTAH染色を疑ってみてください👀

午後 問55:炎症性肉芽組織を構成する細胞

【問題】
炎症性肉芽組織に出現しない細胞はどれか。

  • 1.好中球
  • 2.リンパ球
  • 3.線維芽細胞
  • 4.平滑筋細胞
  • 5.血管内皮細胞
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正答:4

【解説】肉芽組織は「組織修復の工事現場」!

炎症が治る過程で形成される「肉芽組織」は、壊れた組織を直すための工事現場です。この場所では、工事に必要な「資材(コラーゲン)」を作る線維芽細胞や、エネルギーを運ぶ「新しい血管(新生血管)」を作る血管内皮細胞、そしてゴミ掃除をする炎症細胞が集結しています。

【各細胞の役割と肉芽組織への出現】

  • 1.好中球・2.リンパ球
    炎症の初期や慢性期に異物処理のために集まってくるため、肉芽組織に当然出現します。
  • 3.線維芽細胞
    組織の主成分である「コラーゲン線維」を作り出す、肉芽組織の中心的存在です。
  • 4.平滑筋細胞(正解)
    これは血管や内臓の壁を作る筋細胞です。肉芽組織のような新生組織の構成細胞ではないため、ここには出現しません。
  • 5.血管内皮細胞
    酸素や栄養を運ぶ新生血管を作るために必須の細胞です。肉芽組織は「血管が非常に多い(血管に富む)」という特徴があります。

暗記方法・覚え方のコツ

肉芽組織は「血管(内皮)+線維(芽細胞)+掃除屋(炎症細胞)」と覚えときましょう。

さい
さい
平滑筋のような特定の臓器の壁を作る筋細胞は、この「肉芽組織」には無関係と判断すればOKです。

さいの補足

肉芽組織が最終段階を迎えると、線維芽細胞が大量にコラーゲンを放出して、水分や血管が減り、硬い組織に変わります。
これが「瘢痕(はんこん)」です。怪我をした跡が硬く残る(キズあと)のは、この肉芽組織が最終的にコラーゲンの塊に置き換わった結果と言われています。

午後 問56:遺伝性腫瘍の原因遺伝子

【問題】
遺伝性腫瘍とその原因遺伝子の組合せで正しいのはどれか。

  • 1.遺伝性乳癌卵巣癌症候群 ―― RB
  • 2.家族性大腸腺腫症 ―― APC
  • 3.網膜芽細胞腫 ―― RET
  • 4.Cowden病 ―― BRCA1
  • 5.Li-Fraumeni症候群 ―― PTEN
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正答:2

【解説】遺伝性腫瘍のペア問題

遺伝性腫瘍の多くは、がん抑制遺伝子の変異が遺伝することで発症します。各疾患と原因遺伝子の組み合わせは、国試頻出ですので、必ずセットで覚えましょう。

疾患名 原因遺伝子
遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC) BRCA1 / BRCA2
家族性大腸腺腫症(FAP) APC
網膜芽細胞腫 RB1
Cowden病 PTEN
Li-Fraumeni症候群(リーフラウメニ) TP53

【各選択肢の誤りの理由】

  • 1.誤り
    RBは網膜芽細胞腫の原因遺伝子です。HBOCはBRCA1/2が有名です。
  • 2.正しい
    大腸にポリープが無数にできるFAPは、APC遺伝子の変異が原因です。
  • 3.誤り
    RETは甲状腺髄様癌などを含むMEN2症候群などで有名です。網膜芽細胞腫はRB1遺伝子です。
  • 4.誤り
    Cowden病はPTEN遺伝子の異常が特徴です。BRCA1はHBOCです。
  • 5.誤り
    Li-Fraumeni症候群は、がん抑制遺伝子の主役であるTP53の変異が原因です。

暗記方法・覚え方のコツ

  • FAP(家族性大腸腺腫症)=「大腸にAPC(アッパイ=いっぱい)のポリープ!」
  • Li-Fraumeni=「TP53(ティーピーゴーサン)は最強の守護神!」(がん抑制遺伝子の代表)
さい
さい
例えるとがん抑制遺伝子は、細胞の異常な増殖にブレーキをかける「ブレーキペダル」です。このブレーキが生まれつき壊れていると、どんなにブレーキを踏んでも止まらずにがん化してしまう😭これが遺伝性腫瘍が若くして発症しやすい理由です。

さいの補足

Li-Fraumeni症候群の原因であるTP53遺伝子は、ヒトのあらゆる癌で最も頻繁に異常が見つかる「危険ながん抑制遺伝子」です。
もしこのブレーキ遺伝子が一つ壊れていたら、体のどの細胞が癌になってもおかしくありません。
この症候群の患者さんは脳腫瘍、乳がん、骨肉腫など、文字通り「全身」のあらゆる部位に癌を発症するリスクがあります。

午後 問57:膀胱癌の疫学と組織型

【問題】
膀胱癌で誤っているのはどれか。

  • 1.腺癌が多い。
  • 2.男性に多い。
  • 3.高齢者に多い。
  • 4.多発発生する。
  • 5.初発症状は血尿が多い。
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正答:1

【解説】膀胱癌は「尿路上皮」の病気!

膀胱内面を覆う細胞は「尿路上皮(旧称:移行上皮)」です。ここから発生する癌が膀胱癌の90%以上を占めます。「腺癌」は主に消化管などに発生するタイプであり、膀胱癌の主役ではありません。

【各選択肢の解説】

  • 1.誤り(正解)
    膀胱癌の主役は「尿路上皮癌(移行上皮癌)」です。腺癌は非常に稀です。
  • 2.正しい
    男女比は約3:1で、圧倒的に男性に多く発生します。
  • 3.正しい
    60代以降の中高年者に多発する癌です。
  • 4.正しい
    「フィールド癌化」といって、膀胱粘膜全体が癌になりやすい環境になっており、一度手術しても別の場所に新しい癌ができることが非常に多いです。
  • 5.正しい
    「無痛性肉眼的血尿」が最も代表的な初発症状です。痛みがないからと放置せず、すぐ病院へ行くことが大切です。

暗記方法・覚え方のコツ

膀胱癌は「尿路上皮が、おじさん、血尿で多発👴」と覚えましょう。泌尿器受診で「無痛性血尿」のおじさんが来たら、真っ先に疑うべき疾患です。

さい
さい
尿沈渣を見ていて、高齢者の血尿と上皮細胞大量発生は、かなり気合いを入れてみる必要があります。何度か尿沈渣から癌を発見できたケースもあります。

さいの補足

ちなみに、タバコは膀胱癌のリスク因子の一つです。タバコに含まれる化学物質が血液を介して尿中に排泄され、それが長時間膀胱内に溜まることで、粘膜細胞を刺激し続けて癌化を促進すると考えられています。

午後 問58:子宮頸部細胞診(HSILの同定)

【問題】
子宮頸部細胞診のPapanicolaou染色標本(別冊No. 10)を別に示す。Bethesdaシステムによる判定はどれか。

  • 1.NILM
  • 2.ASC-US
  • 3.LSIL
  • 4.HSIL
  • 5.Adenocarcinoma
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正答:4

【解説】HSILのポイントは「大きな核」と「高いN/C比」

細胞診で重要なのは「核」です。今回の画像は、正常細胞と比べて核が異常に大きく、さらにクロマチンが濃く染まって(過染)います。この「核の存在感」こそがHSILの証です。

<div class=”concept-box1″><p>(HSILハイシル:High-grade Squamous Intraepithelial Lesion)は、子宮頸癌検診の細胞診の結果などで使われる用語で、子宮頸部の表面にある細胞に「高度な異常」が起きている状態(前癌病変)を指します。</p></div>

【HSILとLSILの判定比較】

  • 4.HSIL(正解)
    核が非常に大きく、細胞質がほとんど見えないほどN/C比が高いのが特徴。前がん病変(高度異形成〜上皮内癌)の状態です。
  • 3.LSIL
    コイロサイト(ウイルス性変化)が主役。核も腫大しますが、HSILほど極端なN/C比の上昇は見られません。
  • 5.Adenocarcinoma
    腺由来の癌なので、集団がロゼット状やハニカム(蜂の巣)構造を作ったり、核の極性が乱れたりする所見が出ます。

暗記方法・覚え方のコツ

HSILの同定は「核デカ!クロマチン黒!細胞質なし!」と3つで覚えましょう。核の異型が強ければ強いほど、病変のグレードも高い(HSIL)と判定します。

さい
さい
僕は見れませんが、細胞診のトレーニングは、とにかく実際の症例画像をたくさん見て「目」を慣らすことです。

さいの補足

ベセスダシステムは、スクリーニング検査(検診)で異常を見逃さないための非常に合理的な分類です。
中でも「ASC-US(意義不明な異型)」は最も判定に悩みますが、現在はHPV検査とセットで行うことで、本当に精密検査が必要な人を見極めています。

お疲れ様でした!病理組織細胞学の復習はバッチリですか?

第72回の病理組織細胞学、お疲れ様でした!ブアン液などの特殊固定液の成分や、潰瘍性大腸炎とクローン病の比較、細胞診におけるHSIL(高度病変)の核所見など、丸暗記では太刀打ちできない「形態と病態の繋がり」を問う問題が多く出題されていました。年々難しくなっている気がします。でも、ここをしっかり理解しておけば、範囲が広いぶん他の科目(解剖学や臨床医学など)の点数アップや、現場で顕微鏡を覗く時の「基礎力UP」に必ず繋がります👍

一気に丸暗記しようとせず、今回解説した「染色法と染まる色の組み合わせ」や「胚葉の分類イメージ」などを思い出しながら、少しずつ記憶に定着させていってください📓

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