臨床検査技師国家試験における「過去問を活用した勉強法」について解説します。
国家試験対策に、「過去問の使用は“極めて有効な手段”」であることは、
過去問をまとめた問題集が販売されていることからも明らかです。
この記事では、過去問の活用方法について解説をしています。
ただやみくもに過去問を解いても成績の上昇には結びつかないかもしれません。
過去問を効率的に使い、最短で合格に近づけるようにしましょう。
過去問の重要性と効果的な活用法

なぜ過去問が重要なのか?出題傾向を掴み合格に近づく事ができる
過去問は、実際の試験問題に触れることができる貴重な教材です。
これにより、出題傾向を把握し、自分の弱点を把握し、対策を立てることができます。過去問を解くことで、試験本番で何が問われるのか、どのような形式で問題が出題されるのかを具体的に知ることができます。
教科書を全て暗記するのはあまりにも無謀です。完璧を求めるのではなく、“効率良く”知識を蓄えていきましょう。
★過去問を解く目的
- 出題傾向の把握
- 弱点克服(対策)
過去問を解く際のポイントと注意点
過去問を解く際は、ただ解くだけでなく、以下の点に注意しながら取り組みましょう。
- 時間配分: 本試験と同じ時間配分で解くことで、時間管理能力を養う。
- 解き直し: 間違えた問題や、自信がない問題は必ず解き直し理解を深める。
- 誤答分析: なぜ間違えたのか、どの部分が理解できていなかったのかを分析し、今後の学習に活かす。
- 解答解説: 解答解説をしっかり読み、なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢が不正解なのかを理解する。(最も大切です)
過去問を繰り返し解くメリットと効果的な復習方法
過去問を繰り返し解くことで、知識の定着を図ることができます。
また、同じ問題を解くことで、解くスピードが上がり、自信にもつながります。
復習方法としては、間違えた問題をまとめたノートを作成したり、フラッシュカードアプリを使って暗記したりする方法が効果的です。
当サイトが作成している下記リンク先を参考にしていただいても良いと思います。
過去問を使った具体的な勉強スケジュール

勉強の初期段階での過去問の活用法
勉強の初期段階では、基礎知識の定着を優先しましょう。
- まずは過去問を自力でざっと解いてみる。
- 自分の点数を知る(←重要!)
- 解説を読んでみる(最初は流し見でOK)
ある程度基礎知識が身についたら、過去問を解きながら自分の理解度を確認しつつ、問題を深堀していくと良いでしょう。(当サイト解説記事を参考にしてもOK)
過去問の選び方と使い方(おすすめの過去問対策本・問題集)
市販の過去問対策本や問題集には、様々な種類がありますが、おすすめの教材はあります。
ぜひ、参考にしてみてください。
苦手な分野への集中的な対策方法
過去問を解く中で、苦手な分野が明確になったら、その分野に重点を置いて学習しましょう。
参考書や問題集を利用したり、先生や先輩、友人に質問や相談を行い、理解を深めましょう。
過去問で学ぶべきこと

出題形式と出題頻度の高い分野
過去問を分析することで、どのような形式で問題が出題されるのか、どの分野が出題されやすいのかを把握することができます。
「そんなバカなw」と思うかもしれませんが、ガチで毎年過去問(3年以内)と被っている問題は出題されています。
さらに類似問題も割と多く、画像問題はパターン化されているのもわかります。
上記リンク内容を見て頂ければわかるのですが、出題問題は偏りが生じていることが数字に出ています。
過去問から読み解く試験傾向の変化
過去問を数年分解くことで、試験傾向の変化を読み解くことができます。
「最新の試験傾向に合わせた対策」を行うことが大切です。
10年前の問題と、近年の問題では出題されている内容が少し変わってきています。
解説記事を作成していて思うのですが、特に「臨床検査総論」や「臨床検査医学総論」などで、顕著に違いが出ているように感じます。
また、新型コロナの出現により、PCRの出題も増えたように感じます。
過去問を活用した応用学習法

誤答分析による理解の深化
間違えた問題を丁寧に分析することで、なぜ間違えたのか、どのような知識が不足していたのかを明確にすることができます。
- なぜ間違えたのか
- 知識不足な箇所はどこか
⇒明確にし、復習時に深ぼって学習していく。
(ロジックツリー方式で知識を増やす)
グループ学習による相乗効果
友人と一緒に問題を解いたり、教え合ったりすることで、より深い理解を得ることができます。
特に記憶に残りやすい方法でもあり、気分転換にもなるので、一人での勉強に飽きたら友人と一緒に勉強するのも良いと思います。
ただし、あまり頻繁にやると、遊んでしまうのでそこは要注意です笑
インターネットを活用した情報収集と問題演習
インターネットには、臨床検査技師国家試験に関する情報や問題が豊富に存在します。
積極的に活用することで、学習の幅を広げることができます。
当サイトでも、解説記事をだしています。
注意点ですが、当サイトを含む解説記事(解説サイト)は、臨床検査技師が作成している事がほとんどですが、やはり個人で作っているものなので、どうしても行き詰った時に参考程度に活用するのがいいかと思います。
★インターネット上の解説サイト利用の注意点
- 臨床検査技師が作成はしているが、学校が作っているわけではない。
- 情報は日々アップデートされていくが、記事はアップデートがリアルタイムには行われない。
- 作成時のミスで、間違った記載があることもある。
こういった注意点を理解し、サポートとして利用するのは、非常に賢い勉強法であると考えます。(すでにまとめられた解説を見れるので)
国家試験勉強字にある「よくある質問と解答」

Q:過去問は何回解けば良いですか?
A:納得するまで解きましょう。
最初にざっと3年分解き、問題の傾向を理解したうえで、細かく勉強をしていくのがおススメです。
人によって大きく異なりますが、5回以上は解くことになるのではないでしょうか。
Q:過去問は何年分解けばいいですか?
A:個人的には5年分は解きたい所です。
最低でも3年ですが、5年解ければ安心です。ただ、5年分の解答解説(まとめ)を自分で作るとなると、膨大な時間がかかりますので、そういった意味でも1年前から学習を始める事をおススメしています。
当サイトの解説記事はそういった方の支えになればと思い、作成しています。
Q:過去問はいつから解き始めれば良いですか?
A:受験1年前くらいから、過去問を解き始めましょう。
当サイトに載せている下記の記事
を参考にすると、9月(受験半年前)くらいからアクセス数が伸びており、
そのくらいを目途に始める方が多いというデータが出ています。
臨床検査技師国家試験の合格率はざっくり70~80%程度として、受験生の多くは半年前から勉強をしていると仮定します。
そこを基準とした時に彼ら(最低合格点の120点)に勝利するためには、さらに多くの時間勉強を行う事によって時間的なアドバンテージを得ることができると考えます。
ただし、合格点は一律60%の得点になりますので、「他者を蹴落とす」訳ではありませんので、ご安心ください。
★試験勉強は1年前から着手して、時間的余裕のアドバンテージを得る
- 合格を目指すのであれば、受験生全体で考えて、上位50%に入るくらいの努力をする!
Q:過去問を解く際に注意すべきことは何ですか?
A:まずは出題傾向を掴みましょう。毎年問題は違いますが、類似問題は多く出題されており、必ず「あ、この問題何か見たことある気がする!」と思うはずです。
ある程度過去問周回をこなしたら、「時間配分」を意識して解くようにします。
解説を自分で作成しまとめるのが非常に効果的です。(ただし一番時間がかかります)
まとめ:過去問を最大限に活用し、臨床検査技師国家試験に合格しよう!
過去問は、臨床検査技師国家試験合格のための最も効果的な学習ツールの一つです。
本記事で紹介した方法を参考に、過去問を効果的に活用し、目標とする国家試験合格を掴み取りましょう。
★勉強に必要なもの
- 国家試験過去問(3~5年分)
- 詳細がある解説(まとめ)
- 時間(最低半年1年あれば安心)
- 健康とやる気(良い生活が良い勉強に結び付く)
もし、残り2~3か月前から勉強を始める!という方がいましたら、不安にさせてしまったかもしれません。僕は実際新年明けてから勉強を始めましたが、奇跡的に合格することができましたので、何の根拠もありませんが、悲観することはありません。
ただ、明らかに「不利」な状況にはありますので、「学習⇒睡眠による定着」を効率的に行い、気合で乗り切りましょう。
この記事が役立ちますように。