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そこが知りたい尿沈渣検査【レビュー】

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SAI
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尿沈渣検査における、僕がおススメの教本を紹介します

これから紹介する本は以下の人におすすめです。この本があれば、ルーチン検査で困ることはまずないでしょう。この本を見ても不明な成分があれば、その時は上司、先輩技師に要相談です。
5年前、病院に転職し、尿沈渣検査を初めて勉強した自分に勧めるとしたら、間違いなくこの本「一択」です。

J-STAGE尿沈査アトラスと合わせていけばほとんどの問題は解決できると思います。

こんな人におススメです

  • これから尿沈渣を始める
  • 尿沈渣をよくわからずに検査している
  • サーベイでも使えるアトラスが欲しい

伝説の神本「そこが知りたい尿沈渣検査」です。

SAI
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騙されたと思って手に取ってみてください。初心者には確実に一番おススメできます。

なぜおススメできるか?

  • 顕微鏡の使い方の説明もある
  • 検査の仕方(鏡検の手順)もある
  • キレイな写真が非常に多く、非常にわかりやすい(アトラスと遜色ない)
  • 尿の色も参考が載っている
  • 文章での説明もあるため、教材的な使い方もできる
  • 診療科や年齢性別などの参考データもあり、予備知識が増える
  • フォトサーベイでも役に立つ
SAI
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痒いところに手が届くような教科書です

まず、写真が非常に多いです。「無料で見れるJ-STAGEの尿沈渣アトラス」合わせて読むのがおすすめです。

1から始める人にもおすすめできる内容です。外部精度管理のフォトサーベイにも役立つと思います。

目次紹介

目次を引用しましたのでご確認ください。

医歯薬出版株式会社より引用
I 採尿法
1.自然尿
2.カテーテル尿
3.前立腺マッサージ後尿
4.尿路変更術後尿
5.洗浄液
6.採尿時間による尿の種類
1)早朝尿
2)随時尿3
3)蓄尿
II 尿の性状
1.尿量
1)多尿
2)乏尿
3)無尿
2.尿色調
3.混濁
III 尿沈渣標本の作製
1.標準法
2.簡易法
3.特殊法
IV 尿沈渣成分の固定および保存法
1.方法1(癌研法)
1)成分
2)調製方法
3)使用方法
2.方法2(市販尿細胞保存液・固定液)
3.方法3(電顕用固定液)
1)成分
2)調製方法
3)使用方法
V 尿沈渣成分の染色法
1.免疫組織細胞化学法
1)高感度酵素標識ポリマー法(ENVISION法)
2)蛍光抗体法
3)二重染色法
2.電顕法
1)同一試料による光顕・電顕観察用試料作製法
2)TEM試料作製方法
3)SEM試料作製方法
VI 尿沈渣成分の鏡検法と顕微鏡の取り扱い
1.鏡検法
1)鏡検
2)尿沈渣成績の記載法
2.顕微鏡の使い方
1)明視野観察用顕微鏡
VII デジタルカメラによる撮影方法と画像処理
1.市販コンパクトデジタルカメラを利用した顕微鏡写真の撮影方法
1)デジタルカメラとは
2)撮影に適したデジタルカメラ
3)撮影方法
2.Microsoft Photo Editorを使用した簡単な画像処理
1)明るさ,コントラスト,ガンマ値の変更
2)色調の変更
3)解像度の変更
4)サイズの変更
5)画像のトリミング
VIII 尿沈渣検査の精度管理
1.内部精度管理
2.外部精度管理
IX 腎・尿路系の解剖
1.腎臓
2.泌尿生殖器
X 各種尿沈渣成分の鑑別
血球類
1.赤血球
2.白血球
3.臨床医からの一言
上皮細胞類
1.尿細管上皮細胞
2.移行上皮細胞(尿路上皮細胞)
3.扁平上皮細胞
4.円柱上皮細胞
5.封入体細胞
6.異型細胞
A.異型細胞を検出するための有力所見
B.組織由来別の異型細胞の特徴
1)移行上皮癌細胞(尿路上皮癌細胞)
2)扁平上皮癌細胞
3)腺癌細胞
C.ワンポイントアドバイス
7.その他の細胞
1)ヒトパピローマウイルス感染細胞
2)ヒトポリオーマウイルス感染細胞
8.臨床医からの一言
円柱類
1.起源(由来)
2.機能
3.円柱の判別基準
4.基本円柱
1)硝子円柱
2)上皮円柱
3)顆粒円柱
4)ろう様円柱
5)脂肪円柱
6)赤血球円柱
7)白血球円柱
5.その他の円柱
1)空胞変性円柱
2)ヘモジデリン円柱
3)ミオグロビン円柱
4)Bence Jonesタンパク円柱
5)塩類・結晶円柱
6)無染円柱
6.臨床医からの一言
結晶・塩類
1.起源(由来)
2.通常結晶
1)無晶性塩類(尿酸塩,リン酸塩)
2)シュウ酸カルシウム結晶
3)尿酸結晶
4)リン酸カルシウム結晶
5)リン酸アンモニウムマグネシウム結晶
6)尿酸アンモニウム結晶
7)炭酸カルシウム結晶
3.異常結晶
1)ビリルビン結晶
2)チロシン結晶
3)ロイシン結晶
4)コレステロール結晶
5)シスチン結晶
6)2,8ジヒドロキシアデニン結晶
7)薬剤結晶
4.臨床医からの一言
微生物・寄生虫類
1.細菌
2.真菌
3.原虫(トリコモナス)
4.寄生虫(ビルハルツ住血吸虫)
5.臨床医からの一言
その他
1.ヘモジデリン顆粒
2.mulberry cell,mulberry body
3.精液成分と性腺分泌物
4.糞便,繊維,花粉,ダニ
5.臨床医からの一言

惜しいところと、こんな人には物足りないかも

  • そこが知りたい尿沈渣検査は、初心者、未経験者におすすめの教科書であり、2級試験を目指すようなレベルの方には物足りないかもしれません。あくまで「ルーチン検査で困らなくなりたい」そう思える人におススメの本なのです。
  • 写真に矢印があればもう少しわかりやすかったかと思います。少し自分で調べれば解決するので問題はありませんが、該当の細胞はコレですと矢印があればなおわかりやすかった。

これから尿沈渣検査をスタートする人は是非手に入れましょう

未経験者、初心者は騙されたと思って手に取ってみてください。価格もお手頃でコスパも良いと思います。

他にもいろいろな教材がありますが、これほど初心者におススメできる本はありません。

本当に昔の自分に言いたいことは「教材をケチるな!」です。
非常に大切な事なのでもう一度言います。

「教材をケチってはいけません!(断言)」

この本があれば、

  • もっと早く尿沈渣をよく知ることができた。
  • 先輩に聞く回数ももう少し減らせた
  • サーベイで悩むことも少なかった
  • 自信をもって臨床に結果を返せた

パッと思いつくだけでもこれだけのメリットが自分にはありました。

本当におススメなので、興味のある方、これから尿沈渣を始める方は是非見てみてください!