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【臨床検査技師国家試験】第68回AM医用工学概論【解説】

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国家試験医用工学概論AM問95~100です。

過去問は厚労省ホームページより引用しております。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics_150873_139_140.html

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臨床検査技師国家試験解説集 

第68回医用工学概論AM95~100

95 超音波の伝搬速度が最も速いのはどれか。

  1. 肝臓
  2. 空 気
  3. 脂肪
  4. 頭蓋骨

解説:過去問でも見覚えのある問題です。

超音波の伝播速度として
骨(個体)>水分(液体)>空気(気体)
の順で早く伝わるということを前提として覚えておくと楽です。

具体的な伝播速度

水:1520 m/s
肝臓:1570 m/s
空 気:340 m/s
脂肪:1480 m/s
頭蓋骨:3360 m/s

設問中では個体(頭蓋骨)が最も速い。

答え:5

96 電圧利得が20倍の増幅器を3つ直列につないだ増幅器の利得(dB)はどれか。ただし、log2=0.3とする。

  1. 46
  2. 66
  3. 78
  4. 96
  5. 124

解説:電圧利得(G)をdB表記に直す問題です。公式を覚えましょう。

★電圧利得(G)をdB(デシベル)へ直す公式

  • dB=20 log(G)(電圧、電流)
  • dB=10 log(G)(電力)

上式(電圧)に代入すると
dB=20log 20
=20log(2×10)
=20(log2+log10)
=20(0.3+1)
=26
これが3つなので
26×3=78

答え:3

97 アナログ信号をデジタル信号へ変換するとき、サンプル値の最大値と最小値の間を一定の幅で分割することを示すのはどれか。

  1. 正規化
  2. 標準化
  3. 標本化
  4. 量子化
  5. コード化

解説:アナログからデジタルへ変換するので「AD変換」についての問題です。

★AD変換は標本化と量子化の2つのプロセスで行われている。

  • 標本化⇒連続して変化するアナログ情報を一定の周期で計測するプロセス
  • 量子化⇒標本化のプロセスで計測されたアナログ値(最大値、最小値)を、
    離散的なデジタル値(0と1で表現できるような値)に変換するプロセス

難しい内容ですが、覚えておきましょう。

答え:4

98 医療情報システムで臨床検査項目分類コードとして用いられるのはどれか。

  1. DICOM
  2. HL7
  3. ICD11
  4. JLAC
  5. PACS

解説:医療関連用語です。設問をまとめました。

  • DICOM ⇒ Digital Imaging and COmmunication in Medicinen略で
    CTやMRI、CRの医用画像フォーマット、医用画像機器間で用いる通信プロトコルについて定義した標準規格
  • HL7 ⇒ 患者管理やオーダー、会計、検査報告、予約、患者紹介および看護ケア、人事管理など広範囲の医療情報を交換するメッセージ形式の標準規格
  • ICD11 ⇒ 国内および国際的な病名や死因の記録や報告などに使用される
  • JLAC ⇒ 日本臨床検査医学会が臨床検査項目の標準コードの普及を目標として開発、維持作業を行う臨床検査項目分類コード
  • PACS ⇒ Picture Archiving and Communication Systemの略で、
    医療用画像管理システムのこと。
    一般撮影、CT、MRIといった画像撮影装置から受信した画像データを保管、閲覧、管理することを目的にしている
知っていれば解けます、僕は臨床検査技師ですが、実際に現場で聞くのは「DICOMとPACS」だけですけどね笑

答え:4

99 波長220nmの光の分類はどれか。

  1. 紫外線A
  2. 紫外線B
  3. 紫外線C
  4. 赤外線A
  5. 赤外線B

解説:光の波長は実は虹と同じで、
「せき(赤)・とう(橙)・おう(黄)・りょく(緑)・せい(青)・らん(藍)・し(紫)」で色の順番を覚えることができます。赤外線(赤)は波長が長く、紫外線(紫)は波長が短いです。

虹の見え方(波長の長さ順)

  • (長波長)赤・橙・黄・緑・青・藍・紫(短波長)
  • 赤外線>紫外線(波長の長さ)

紫外線だけでも紫外線A(320~400nm:長波長)~C(100~280nm:短波長)がある。設問を波長の長さにすると

紫外線A ⇒ 320~400nm
紫外線B ⇒ 280~320
紫外線C ⇒ 100~280
赤外線A ⇒ 780~1400nm
赤外線B ⇒ 1400~3000nm

答え:3

100 200mL、20℃の水を700Wの電子レンジで分間加熱した。加えられたエネルギーがすべて水の加熱に使われたとき、水のおよその温度℃はどれか。ただし、水の比熱は4,200J/kg・℃ とする。

  1. 40
  2. 50
  3. 60
  4. 70
  5. 80

解説:電子レンジで水が得た熱量(J)を求めます
J=700w×60(sec)
=42000Jがまず得られる。
1kgの水を1℃上げるの必要な熱量が4200Jなので、1gでは4.2Jとなる。(設問の条件より)
従って、42000÷4.2÷200
=50℃となる。
元々が20℃であったので50+20=70となり
70℃が解答となる。

答え:4

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