今回紹介する本は、僕が実際に読んでみた本になります。検査センター上がりの僕には十分すぎる内容でした。特に「呼吸機能検査技術教本と呼吸機能検査症例集」の二冊を読めば、ルーチン検査で立ち止まった時もしっかり理解することができると思います。
- 肺機能って検査をやってるだけだ
- 呼吸器の勉強って何していいかわかんない
- サーベイの時毎回困る
こういった人は、その悩みが解決できると思いますので、是非参考にしてみてください。
おススメできる肺機能の本3選レビュー
呼吸機能検査技術教本
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呼吸機能検査症例集とセットが特におススメ。
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各種肺機能検査がメインに収められています。この本が一冊あれば、各種肺機能検査のポイントもまとめられているので、わからないときに調べらると思います。
また、機器の精度管理なども盛り込まれており、外部サーベイランスでも役に立つと思います。
個人的に一番おススメできる教材です。
目次紹介
- 呼吸整理
- 呼吸機能検査機器の測定原理
- 呼吸機能検査
- 吸入負荷試験
- 運動負荷試験
- 動脈血ガス分析
- 呼吸機能検査に特徴的な患者対応
- 呼吸器系画像検査
- 検査機器管理(精度管理)
呼吸機能検査症例集
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呼吸機能検査技術教本とセットが特におススメ。
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各種肺疾患の説明と、画像やフローボリューム付きでイメージパターンとして見ることができます。肺機能検査をして、フローボリュームの形からある程度の疾患の推測はできるようになると思います。
目次紹介
- 閉塞性肺疾患
- 拘束性肺疾患
- 気腫合併肺線維症
- 肥満症
- 塵肺省
- サルコイドーシス
- 突発性肺動脈性肺高血圧症
- 慢性血栓塞栓性肺高血圧症
- 肺胞蛋白症
- リンパ脈管筋腫症
- 肺がん
- 肺以外の疾患による呼吸機能障害
レジデントのためのやさしいイイ呼吸器教室
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さすが「レジデントのため」とタイトルにあるように、技師向けではありません。
しかし、検査するだけではわからない、臨床医の意思を汲み取る事ができるようになるかもしれません。
呼吸器と言っても、僕ら技師は出されたオーダーをこなしていくだけなので、患者さんの背景などはあまり考えることはありません。
この本には呼吸器に関連する心疾患、血ガス、各種病態、その治療なども多く記載があります。
また、お薬の話もありますし、負荷試験などの理解もより深まりやすくなると思います。
目次紹介(検査技師も知っておいた方がよい内容が多いです)
- 主要症候
- 検査
- 画像診断
- 治療
- 閉塞性疾患・拘束性疾患
- 感染症
呼吸機能検査を勉強するメリット
- 各種肺機能検査におけるコツがわかる
- 民間病院では行わないような肺機能検査も勉強できる
- フローボリューム曲線の見方がわかる
- 患者の病態を推測することができる
- 医師の意図が汲み取れるようになる
- 心機能、血液ガスなど多角度から見れるようになる
ざっと考えただけでも上記のメリットがあります。
日頃、なんとなしに検査だけしてしまっていませんか?
僕も何となく検査をして、サーベイも何となくその場で調べて考えてやり過ごしていました。
勉強すると、いつものルーチンでも検査が楽しくなります。嫌だったサーベイも、問題を解くのが楽しくなるくらいです。
できなくても、新しい知識ととして吸収するだけなので、プラスしかありません。
みんなが苦手としているであろう肺機能の分野ですが、是非勉強してみてください。楽しいと思いますよ。