臨床検査技師になるためには国家試験の合格が必須!
けど、範囲が広すぎるし専門的な内容が多くて模試の特典が思うように伸びない。
- どうやって勉強すべきか
- どのくらいの期間勉強すべきか
臨床検査技師国家試験に合格すべく、これらのノウハウを紹介しいていきたいと思います。
ちなみに僕は、国家試験は現役合格することができましたが、模試の最高得点は100点程(5割)でした。
模試は本番よりも難しめに作られているとは聞きますが、流石にあせりましたね。
勉強法を確立して、約6か月間の勉強で合格することができましたので、勉強法としては効果はあると思っています。
臨床検査技師(MT)国家試験の勉強法
まずは参考書を買いましょう。
厚労省から過去問も見ることはできますが、解説もないので意味はあまりありません。
なので、きちんと参考書を入手することをオススメします!
問題集を買ってからの勉強法を紹介
問題集を買ったらただ解くだけじゃいけません。
僕は問題1つに対して以下の項目を徹底的に調べて覚えていきました。
- なぜその答えを導き出したのか
- 他に関連した特記事項はないか
例)パニック値はどれか
- K 7.0
- ALT 50
- ALP 1000
- Ca 9.0
- T-BiL 3.0
こういった問題があったとしてすることは以下の通り。
- パニック値とは何か知る
- それぞれの項目のパニック値を知る
- この問題以外にもパニック値はあるのか調べる
- パニック値が設定されている項目はどれも重要な項目なので、把握しておく
一つの問題でもこれだけの内容が盛り込まれています。
パニック値の事をしっかりと勉強しておけば、この類似問題が出たとしても得点源にする事ができます。
要は、こういった感じで問題一つ一つの問題を解いていくわけです。
第65回臨床検査技師国家試験の問題で実演
腎不全で起こる電解質異常はどれか。
1.高カルシウム血症
2.高ナトリウム血症
3.高リン血症
4.低カリウム血症
5.低マグネシウム血症第65回臨床検査技師国家試験の問題より
- 高カルシウム血症⇒腎不全が進行すると、ビタミンDの働きが障害されるため、カルシウムが体内に吸収されづらくなり、血液中のカルシウム濃度が低下する。
⇒✖ - 高ナトリウム血症⇒腎不全になると、体内の水分やNaを排泄を抑えようと働くため、血中Na濃度は下がる。
⇒✖ - 高リン血症⇒腎不全になると尿中へのリンの排泄機能が低下するため、血液中のリン濃度が上昇する。
⇒〇 - 低カリウム血症⇒カリウムは大部分が尿中に排泄されるが、腎不全などで腎機能が低下するとカリウムがうまく排泄されなくるため高カリウム血症になる
⇒✖ - 低マグネシウム血症⇒腎不全では高Mg血症を起こしやすい。
⇒✖
こんな感じで、問題の1文ずつ自分で回答を作っていきます。例え見た瞬間に答えがわかっても、5分全てに答えを作ってください。
自分で答えを作って+αも加えていく
今回の例題でいうと「NaとKはNa-Kポンプを持っている」とか「IP、Mg、Caの腎不全での意義」などを知っておく事で、類似した問題が出ても迷うことなく解くことができるようになります。
予備知識を追求しすぎると、キリがありません。
国家試験の問題はマニアックな問題はほとんど出ないので、「この文章は見た事あるから一応調べておこう」程度の把握で十分です。
- 予備知識はほどほどにしよう
過去問を解くだけではなく、答えを作るので時間がかかります
はい、慣れない状態で問題を解くと、1問に30分とか下手したらそれ以上かかる事があります。
ネットで検索をする事で無料で答えを導き出すこともできますが、僕は参考書での答えづくりをオススメします。
↓の記事からオススメの参考書についてまとめています。
「過去問+答えづくりの参考書+ネット」
これが最強の勉強法だと僕は思います。というか、この勉強法以外は効率が悪く、応用が利かないやり方が多いのでオススメできません。
最低でも半年前から勉強をしましょう
あとはひたすらに勉強法を「作業化」して反復していきましょう。
思考停止ではなく、問題文の1文1文を丁寧に解いていきます。
時間を必要とします。最低でも半年前から始めるのが理想的でしょう。
できれば1年前から得意教科1つをこのやり方で作ってほしいのですが、まぁ卒研やら病院実習やら、実験レポートで忙しいと思いますからね(笑)
集中力を保つためにも「半年前」がいいかなと思います。
まとめ
- 過去問集と参考書を買う
- 問題1文ずつ答えを作る
- ひたすらに繰り返す
国家試験はコレだけでOKです!ただ、時間が非常にかかるので少なくとも試験半年前から勉強をしていきましょう。
得意科目(臨床化学や臨床生理などの大量得点分野)を作っておくと精神的にすごく安定します。
国家試験をパスして、一緒に検査をしましょう!