心電図検定とは
日本不整脈学会が主催している認定制度です。
日本不整脈心電図学会より引用させていただきます。
心電図検定を始めるにあたって
医療従事者にとって、心電図判読の重要性はいうまでもありません。これまでに、心電図の魅力に取り憑かれた多くの研究者が、心電図学の発展に努めてきました。
ただ心電図は、決して特別な専門家のためだけに存在するものではありません。心電図に興味をもち、判読に自信をもっている人は決して少なくはないでしょう。学生や看護師、臨床検査技師で、医師のレベルを超える判読能力を持つ人もいる。循環器専門医の中にも、その隠れた才能を他のスタッフに知られていない人がいるはずです。
教授よりも学生の私の方が心電図を読めるぞ! もっと心電図を好きになりたい! 興味を持ちたい! そうした方々にとって、よりいっそう心電図を学ぶ機会と喜びを分かち合う場はないだろうか? 日本不整脈心電学会はそうした声を受けて、心電図検定を立ち上げることにいたしました。心電図検定の対象者
医師・看護師・臨床検査技師・医療系学生・医療関連業者のほか、心電図に興味を有する方であれば問いません。心電図検定は次の5つの級にわかれています。
心電図検定 4級
レベル
心電図の基礎的な判読力を有するもの
循環器勤務数年のメディカルプロフェッショナル、心電図に興味のある医学生など
問題構成・制限時間
マークシート方式:70分程度
出題数:50問心電図検定 3級
レベル
心電図の基礎〜中等度の判読力を有するもの
一般臨床医、循環器勤務メディカルプロフェッショナル
問題構成・制限時間
マークシート方式:90分程度
出題数:50問心電図検定 2級
レベル
心電図の中等度~高度な判読力を有するもの
一般循環器医、循環器勤務ベテランメディカルプロフェッショナル
問題構成・制限時間
マークシート方式:90分程度
出題数:50問心電図検定 1級
レベル
心電図の高度な判読力を有するもの
循環器専門医、心電図に深く精通したメディカルプロフェッショナル
問題構成・制限時間
マークシート方式:90分程度
出題数:50問心電図検定 マイスター
レベル
心電図の極めて高度で専門的な判読力を有するもの
選考基準
1級合格者のうち、高得点者から認定する
受験をするメリットと目的
昨今、心電図を記録する際、機械が所見を自動で出してくれます。
しかし、その所見は間違っていることもしばしばあり、検査者の判読技術が重要になってきます。
僕が受験を決心したのは、やはり機械任せなのはよくないからです。
緊急を要する所見があった場合、速やかに医師への報告が必要となります。そういった所見がある場合、機械で読み違いはないとは思いますが、報告が必要かどうかまでは教えてくれません。
何より、胸部症状がある患者のもとへ行き、心電図をとったとして、臨床症状と一致しているか、緊急性はどうか。こういった最低限の判断は必要不可欠になってきます。
必要なもの
僕は、この三冊を購入して勉強を始めます。
勉強方法などは、またの記事にまとめたいと思います。
まとめ
心電図検定とは何か、受験するメリットはあるのか。
どんな教材が必要なのかをまとめてみました。
検査技師として病院で働いていると心電図は必ず触れる仕事内容です。検査者は、他の誰よりも早く結果を見ます。
緊急性があるのか、重要な所見はないかの判断はとても重要です。
ぜひ、みなさんも受けてみてはどうでしょうか。