健診を受けたいけど中々時間が取れない方、もしくは職場で健診が無い方、主婦の方、フリーランスの方、たくさんいらっしゃると思います。
もし、家にいながら健診が受けれたらどうでしょう。
最近では、家にいながら血液検査を受けられるサービスがいくつも登場しており、今回2社ほど徹底調査しましたので紹介したいと思います。
まず、軽く自己紹介です。
※臨床検査技師とは
医療機関で検体(血液など)の検査を行う「検査の専門家」です。
この記事では、検体検査の専門家である臨床検査技師の視点から下記の目次内容で調査したので、解説していきたいと思います。
家でできるおススメの検査サービス2選
おうちでドック
おうちでドックは生活習慣病、がん検査、ピロリ菌検査(胃がんリスク)、認知機能低下リスク評価ができるサービスです。
血液、尿検査があり、健診項目を網羅しています。オプションで、ピロリ抗体検査や認知機能低下リスク評価もできるのが特徴です。
★このサービスの強み
- 血液と尿を測定し、生活習慣病やがん検査ができる
- ピロリ抗体、ペプシノゲンという物質を調べることで、胃がんリスクを判定することができる(ABC分類)
- 認知機能低下リスクを調べることができる
銀座血液検査ラボ/ketuken
銀座血液検査ラボ は生活習慣病やがん検査ができるサービスです。
★このサービスの強み
- 血液検査のみ
- 生活習慣病と肝炎、がん検査ができる
- 実店舗も存在する
- スマホで結果を閲覧できる
- 結果が2日後に届く
肝炎の検査もあるのが特徴です。尿検査が無いため、腎機能の評価は血液検査項目のみとなります。
なぜ家で血液検査ができるのか
どのサービスも自宅で、自身が採血する仕組みになっています。
採血手順は簡単で、ランセットという特殊な形状の採血器具を使います。
こんなのです
手の指をランセットで穿刺すると、血液が少量出てきますので、それを専用の採血容器に吸引し、処理をしていきます。
その後に、検査所へ郵送し、検査結果を後日受け取るという仕組みです。
自宅健診のしくみ
- 自身で採血や採尿をする
- 検査所へ検体を郵送する
- 検査結果を受け取る
- 基準値外のものがあれば、医療機関を受診
検査精度はどうなのか
どの会社も、検査の精度は医療機関と同程度としています。
超微量検体ですがいずれも血清、血球に分離する手順があり、医療機関と同じ検体を用いて検査を行います。
それぞれの会社のHPを見てみるとそういった精度保証は記載されています。
僕も調べましたので、参考にしてみてください。
家で健診のメリット、デメリット
メリット
- 病院に行かなくてよい
- 病院と同等の検体検査ができる
- 好きな時に受けられる
病院に行くと待ち時間があったり、雰囲気が重々しくて苦手だったりで、病院に行きたくない人や、健診自体受ける機会がない方、時間が取れない方にはこういったサービスは最適と言えるでしょう。
健診でもがん検診を受けている人は全体の50%程度しかおらず、「死因第一位のがん」という病気はもっと注目すべき疾患です。
自分は健康だからと思わずに、毎年一回は健康診断を受けるようにしましょう。
デメリット
- 費用が高い(保険が効かない)
- スクリーニング検査なので、病気の診断ができない
- 引っかかれば、結局医療機関の精査が必要となる
結果が悪くて精査が必要でも、最初のスクリーニング(健康か不健康かのふるい分け)は自宅でできるので、そこはいいですよね。
まとめ
家にいながら血液などの健康診断を受けることのできるサービス2社を紹介しました。
★生活習慣病、がん検査、ピロリ菌検査、認知機能低下リスク評価ができる「おうちでドック」
★生活習慣病、がん検査、肝炎の検査ができる「銀座血液検査ラボ」
これらのサービスは、がんを見つけたり病気を見つけたりするものではなく、あくまで病気の早期発見を目的に提供されているものです。
病気を確定したり、治療を行うためには医療機関の受診が必須になりますので、その点だけはご注意ください。
普段健診を中々受けられない方や、病院嫌いの方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
また、良いサービスが見つかれば追記していきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。