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【臨床検査技師国家試験】第68回AM臨床検査医学総論【解説】

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国家試験臨床検査総論AM問11~15です。

過去問は厚労省ホームページより引用しております。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics_150873_139_140.html

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臨床検査技師国家試験解説集 

第68回臨床検査総論AM問11~15

11 一次救命措置において、胸骨圧迫前に行うべきこととして誤っているのはどれか。

  1. 119 番通報
  2. 安全の確認
  3. 意識の確認
  4. 呼吸の確認
  5. 対光反射の確認

解説:BLS(一時救命処置)の問題です。プロトコルを知っていれば解くことができます。

上記のプロトコルを見ると、119番通報、安全の確認(表には無いが、実際にBLSをするとなれば確認しますよね)、呼吸の確認、意識の確認を「胸骨圧迫前」にしていることがわかります。
⑤の対光反射の確認はBSLではしない。

答え5

12 B 型急性肝炎における HBs 抗原、HBs 抗体、HBe 抗原、HBe 抗体、HBc 抗体の推移(別冊No. 2)を別に示す。HBc 抗体はどれか。

  1. A
  2. B
  3. C
  4. D
  5. E

B型肝炎における抗原抗体の出現曲線です。特徴的な図なので覚えておきましょう。

見方として、まずAが最も早く出現しています。この時点でHBs抗原が確定です。さらに補足として、Bが無くなると同時にDが出現しています。
このパターンを示すのはHBe抗原とHBe抗体で、切り替わりののタイミングをセロコンバージョンと言います。特徴的なのでこの時点でA、B、Dが確定です。
そして、CとEを見ます。Cは比較的早く出現し、最も抗体価が高く持続しているのがわかります。Eは最も遅く出現しています。
HBc抗体は早くに出現し、HBs抗体は最も遅く出現する特徴があるのでこれも鑑別可能です。

答え3

13 腎前性急性腎不全の原因になるのはどれか。

  1. 敗血症
  2. 尿管結石
  3. 前立腺肥大
  4. 急速進行性糸球体腎炎
  5. 全身性エリテマトーデス(SLE)

解説:急性腎障害は腎前性、腎性、腎後性に大別することができる。

★急性腎障害の分類

  • 腎前性:全身疾患のために腎臓への血流が低下する場合
    敗血症、脱水症、ショック、熱傷、大量出血、うっ血性心不全、肝硬変、腎動脈狭窄症など
  • 腎性:腎臓自体に原因がある場合(腎臓での血流障害、糸球体疾患、尿細管・間質疾患)
    ★腎臓での血流障害
    両側腎梗塞、腎動脈血栓、播種性血管内凝固症候群、血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症症候群など
    ★糸球体疾患
    急性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎、ループス腎炎(SLE)、ANCA関連血管炎、結節性多発性動脈炎など
    ★尿細管・間質疾患
    急性間質性腎炎、急性尿細管壊死、慢性腎盂腎炎の急性増悪など
  • 腎後性:腎臓より下部の尿路(尿管・膀胱・尿道)に原因がある場合
    両側尿管の閉塞、膀胱・尿道の閉塞、骨盤内腫瘍など

この表を参考にしてもいいですが、腎臓より前なのか後なのかを考えれば解きやすくなります。
敗血症⇒腎に流れる血液の感染⇒腎前性
尿管結石⇒腎臓から膀胱へ繋がる尿管
前立腺肥大⇒尿路系ではないものの、腎よりも後なので腎後性
急速進行性糸球体腎炎⇒糸球体は腎臓内部なので、腎性
全身性エリテマトーデス(SLE)⇒糸球体に異常をきたすので、腎性

上記より、敗血症が腎前性の急性腎不全の原因として考えることができます。

答え1

★SLEとは(systemic lupus erythematosus: SLE)

全身のさまざまな臓器に炎症や障害を起こす自己免疫疾患です
特に関節、皮膚、腎臓、神経などを中心に症状が現れます
病気の原因は不明ですが、20~40歳台の女性に発症しやすいとされています

14 サルコイドーシスの診断に最も有用なのはどれか。

  1. アンギオテンシン変換酵素(ACE)
  2. CRP
  3. IL-6
  4. KL-6
  5. SP-D

解説:疾患とマーカーについての問題です。名前は似ていますが、どれもよく見る項目なので知っておきましょう。

ACEはサルコイドーシスで異常高値を示します。他の疾患でも検査に使われますがサルコイドーシスは代表的なものです。
ACE異常低値ではクローン病なども知られています。

答え1

★サルコイドーシスとは

身体のさまざまな部位(皮膚や肺、眼、心臓、脳・神経、表在リンパ節、筋肉、骨など)に肉芽腫ができてしまう

15 ビタミン欠乏症について正しいのはどれか。

  1. ビタミン A 欠乏で白内障になる。
  2. ビタミン B12 欠乏で巨赤芽球性貧血になる。
  3. ビタミン C 欠乏で溶血性貧血になる。
  4. ビタミン D 欠乏で尿管結石になる。
  5. ビタミン E 欠乏で Wernicke 脳症になる。

解説:ビタミンの欠乏症を含めたまとめ一覧です。脂溶性と水溶性でわけています。

この表を参考にしてみてみると

ビタミン A 欠乏で白内障になる。⇒夜盲症
ビタミン B12 欠乏で巨赤芽球性貧血になる。⇒巨赤芽球性貧血の中の代表的な貧血が「悪性貧血」
ビタミン C 欠乏で溶血性貧血になる。⇒壊血病
ビタミン D 欠乏で尿管結石になる。⇒くる病、骨軟化症
ビタミン E 欠乏で Wernicke 脳症になる。⇒溶血性貧血

したがって、②巨赤芽球性貧血が回答となる

答え2

ビタミンの問題は臨床化学でも頻出です。しっかり覚えておきましょう
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