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臨床検査技師の国家試験でよく問われるのは、酸性やアルカリ性、ベンゼン環を持つアミノ酸はどれか?などが多いです。必須アミノ酸20種を一覧にしましたのでご確認ください。
アミノ酸20種一覧
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国家試験では、酸性のアミノ酸はどれか。とかベンゼン環を有するものはどれか。とかそういった問題がよく出題されるよ。一覧にしてみたから参考にしてみてね
必須アミノ酸の構造
実はアミノ酸は、この基本形が決まっていて、側鎖Rが様々な構造をとり決定される。
側鎖により、中性、酸性、塩基性、ベンゼンを含むなど分けて考えることができます。
- 中性アミノ酸は等電点が5.0~6.0のものであった
- 酸性アミノ酸では酸性より<4.0のものであった
- アルカリ性アミノ酸では塩基性より>7.5であった
【酸性アミノ酸】
- アスパラギン酸
- グルタミン酸
【塩基性アミノ酸】
- リシン
- アルギニン
- ヒスチジン
【ベンゼン環を持つアミノ酸】
- フェニルアラニン
- チロシン
- トリプトファン
もう少し詳細を下記にまとめたので、興味のある方は見てみてください。ぶっちゃけ一覧表だけでほとんどの試験問題は解けます。
炭化水素系アミノ酸
名称 | 分子量 | 側鎖(R-) | 等電点 |
グリシン | 75.1 | H- | 5.97 |
アラニン | 89.1 | CH3– | 6.00 |
バリン | 117.1 | CH(CH3)2– | 5.96 |
ロイシン | 131.2 | CH(CH3)2-CH2– | 5.98 |
イソロイシン | 131.2 | CH3-CH2-CH(CH3)- | 6.02 |
セリン | 105.1 | HO-CH2– | 5.68 |
トレオニン | 119.1 | CH3-CH(OH)- | 6.16 |
グリシンの構造
アラニンの構造
バリンの構造式
ロイシンの構造式
イソロイシンの構造式
セリンの構造式
トレオニンの構造式
酸性アミノ酸
名称 | 分子量 | 側鎖 | 等電点 |
アスパラギン酸 | 133.1 | HOOC-CH2– | 2.77 |
グルタミン酸 | 147.1 | HOOC-CH2-CH2– | 3.22 |
アスパラギン酸の構造式
グルタミン酸の構造式
アミド結合をもつアミノ酸
名称 | 分子量 | 側鎖 | 等電点 |
アスパラギン | 132.1 | H2N-C(=O)-CH2– | 5.41 |
グルタミン | 146.1 | H2N-C(=O)-CH2-HH2– | 5.65 |
アスパラギンの構造式
グルタミンの構造式
硫黄を含むアミノ酸
名称 | 分子量 | 側鎖 | 等電点 |
システイン | 121.2 | HS-CH2– | 5.07 |
メチオニン | 149.2 | CH3-S-CH2– | 5.74 |
システインの構造式
メチオニンの構造式
ベンゼン環をもつアミノ酸
名称 | 分子量 | 側鎖 | 等電点 |
フェニルアラニン | 165.2 | ベンゼン環-CH2– | 5.48 |
チロシン | 181.2 | HO-ベンゼン環-CH2– | 5.66 |
トリプトファン | 204.2 | 構造式参照 | 5.89 |
フェニルアラニンの構造式
チロシンの構造式
トリプトファンの構造式
アミン基を持つアミノ酸
名称 | 分子量 | 側鎖 | 等電点 |
リシン | 146.2 | H2N-CH2-CH2-CH2-CH2- | 9.74 |
アルギニン | 174.2 | H2N-C(=NH)-NH-CH2-CH2-CH2- | 10.76 |
ヒスチジン | 155.2 | 複雑につき構造式参照 | 7.59 |
リシンの構造式
アルギニンの構造式
ヒスチジンの構造式
アミノ基が二級アミンのアミノ酸
名称 | 分子量 | 側鎖 | 等電点 |
プロリン | 115.1 | 複雑につき構造式参照 | 6.30 |