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【NG例あり】学生必見!臨床検査技師の就職における考え方を紹介します

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臨床検査技師の就職について、【検査技師歴15年以上ある僕の経験】を基に書いていこうと思います。

検査技師の就職って、国家試験と、その合否もあるために一般企業と就活時期が異なったりするんですよね。

僕の大学は臨床検査技師専門の大学ではないため、コースによって就活時期が全然違ったのを覚えています。

僕は秋過ぎから就活を始めましたが、友人で早い人は4年生の春過ぎには決まっていた人もいました。(何なら3年の冬くらいから活動開始していた人もいたかもしれない)

一般企業と違う点として就職説明会では、

機器試薬メーカーや検査センターくらいしかブースにいないので説明の受けようがないんです。

臨床検査技師志望の学生は、会社説明会とかではなく、ほとんどが大学の紹介や、実習先の病院で決まると思います。(ここが普通の就活と最も異なるところです)

この記事は、臨床検査技師の就職の視野を広げてもらうために作成しています。学校や病院実習で就職を決めてもいいかもしれませんが、就職支援を得るとより広い道も広がります。

  • 学生で、これから就職先を見つける人
  • 学校の紹介以外で就職を見つけたい人
  • 就活の仕方がわからない人

臨床検査技師の就職は、ハッキリ言って「新卒で入った職場」がその人の「技師運命」を左右します

もちろん「その人」に合った職場、働き方、働く目的などは千差万別であり、僕のこれから記す内容も万人に当てはまる事は“絶対”にありません。

しかし、これから書く内容は少なくとも「僕の経験」を元に記載していくので、
「架空の話」ではありませんし、おそらく、半数以上の人に当てはまる内容だと思いますので、ぜひ最後まで一読ください。

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(学生や未経験者を応援してくれるエージェントは中々無いと思います)

臨床検査技師の就職先

臨床検査技師の主な就職先は

  • 病院
  • クリニック
  • 健診センター
  • 検査センター
  • 血液センター
  • 企業(試薬メーカー、医療機器メーカー、治験コーディネーターなど)

上記のように多くの道が用意されています。

しかしながら多くの人は「病院」を選択することになります。
なぜなら、病院が最もポピュラーな就職先だからです。
実際、高校生の進路を決める際、「臨床検査技師=病院で働く職業」のイメージを持った人が大半を占めていたのではないでしょうか。

僕は「検査センターに約9年、病院に約7年」務めています。その経験を基に話をしていきます。

臨床検査技師の就職のNG例

僕の経験上、将来的に「病院」で務める可能性のある人は「検査センター」を最初に選ぶべきではありません。

※とにかく稼ぎたい!という方ならOKです!

なぜ最初に検査センターを選ぶべきではないのか

検査センターは、超大量の検体を検査していく場所なので、「患者対応」「生理検査」「採血」など、「一般的な臨床検査技師のスキル」を培うことができません。

長年検査センターに務めることで、検体検査はある程度の力が付きますが生理機能検査や採血スキルが付くことは無いので検査センター以外の転職先が見つかりにくいです。

検査センターでの仕事は、いかに効率よく検査を進め、報告書の締め時間までに預かった検体を検査していくかが肝です。

大手の検査ラボの場合はさらに注意が必要

僕が務めていたのは中堅規模の検査センターで、担当していたのは「生化学、免疫学」です。
これだけでも、病院勤務の場合はあまり勤務経験の意味がないのですが、大手センターの場合はさらに酷いこともあります。

僕は大手の検査センターに単身赴任をしたこともあるのですが、そこで見たのはなんと
生化学の中でもさらに細分化された「血糖担当」「HbA1C担当」で別々に分かれていたのです。

検体数が3万を超えており、さらに分析装置が異なるので、担当者が分かれるのは仕方ないですが、血糖担当の人に「HbA1C」の質問をしても「担当じゃないからわからない」と回答があり、内心かなり驚いていました。
(検査センターは臨床検査技師以外の方も多く働いているため、本当に知らない人も多いです)

しかしこれでは、医療知識を問われる病院では全く太刀打ちできなくなります。

病院に比べ、お給料(賞与、昇給)は大手検査センターに軍配が上がります。
(公立病院などは給料めちゃいいですが、その代わり倍率が激高)

“そこで一生働くつもりならばOK。とりあえず検査センターに就職!はかなり危ない!”

未来をしっかりと見据えて考えましょう。

病院の方がスキルが上がりやすい

検査センターは検体数は凄まじく多いですが、質的には「比較的健康な人の採血(健診など)」が多く届きます。

対して、病院は「体調の優れない病気の人」が多く来院し、採血をするため、「血液像」や「尿沈渣」などの鏡検でその内容に違いが出てきます。

また、「カルテ」の有無も大きく関与してきます。

血液像で「芽球」が出現した際、病院ではカルテを確認したり、Dr.に相談をして芽球が出現しそうな病態があるかの確認を取れますが、検査センターではそういった確認方法が一切ないため、経験と多数の目合わせののち、結果を決定するという一大イベントとなります。

病院では血液内科がある場合、血液疾患を抱える患者さんが来ます。そこでは芽球だったり形質細胞であったり、そういった患者さんが来るので当然ルーチンにて出現します。

何が言いたいのかというと、

「鏡検スキルはどちらが上がりやすいか」という事です。

簡単に想像がつきますよね。

病院の方が“圧倒的に”経験を積むことができると思います。

企業の就職は?

検査センターも企業ですが、それ以外の企業についてです。

僕は企業に就職経験はありませんが、知り合いの技師は数名いるのでその人達に話を聞いてみました。

医療機器メーカーに勤める技師なのですが、仕事内容は主に「検査データの解析」と「取引先での機器のデモンストレーション」であったり「医師との面談(営業)」などの営業活動もこなす総合職的な内容です。

仕事のやりがいは契約を取ったり、資格を取ったり、検査データの解析を突き詰めたりと、「合う人には合うと思う」と回答がありました。

しかし、こちらも「患者の扱いや検体検査、生理機能検査、採血」などのスキルが身につくことは無く、その企業の取り扱う限定された検査スキルのみが上がっていくため、その他の道に転職しようとした際、「同業の別企業」もしくは「検査センター」などが主な転職先になることが予想されます。

当然検査技師は“免許”ありきの就職、転職なので「病院」も可能なのですが、
その人の「ちゃんと仕事できるかな?)という気持ち的な問題もあり、
キャリア転職となると中々選択しづらい状況だと言えると思います。

病院に就職した方がいいのか?

それでは、病院に転職をした方がいいのでしょうか?

  • 検査技師の仕事で一生食っていく予定の人
  • 検査技師のスキルを上げたい人

こういった典型的な臨床検査技師を目指している人は「病院」を最初の就職先に選ぶことをおススメします。

なぜ病院がいいのか

規模にもよりますが、

  • 採血
  • 検体検査
  • 生理機能検査
  • 患者さんの対応

これら“臨床検査技師に必要な一般的な検査”を全てこなすことができるからです。

これらをこなせる状態であれば、将来転職を考えた際に「気持ち的にも、スキル的にも有利」になるからです。

例えば、給料アップを狙って検査センターに転職しても今まで難しい鏡検などで培ったスキルがあれば、当然現場でも役に立つことができます。
(もちろん最初はどんな人も研修からスタートですが)

生理機能検査などは無駄になってしまうかもしれませんが、検査センターから病院への転職よりかは全然マシだと思います。(気持ち的な問題と、転職先での評価的にも)

また、医療機器メーカーなどの企業に転職する際も、自分がやったことのある検査機器のメーカー、またはしっている検査の機器であれば、なじみもあり、覚える事は多いと思いますが、こちらもめちゃくちゃ苦労することは無いと思います。

病院は大病院がさらにおススメ

大病院は

  • 給料も良い場合が多い(少なくともクリニック、中規模病院よりはマシな所が多い)
  • 超音波検査など、医師も在籍しているため、上達が早く、深い所まで学ぶことができる
  • 専門に特化して極めやすい(専門の部署に分かれてチームを作っているため)
  • 異動もすれば、多くの分野で知識やスキルを蓄えることができる

僕は中堅規模の病院ですが、検査の範囲的には手広くやっていますが、やはり深く極めるのが難しく感じます

生理機能検査や鏡検においても医師の助言の存在は大きく、知識やスキルの獲得に大きく寄与してきます。

大きい病院から中規模病院に転職をしても問題なく専門分野はこなせますが、中規模から大規模病院に転職した場合は「標準化」の壁にぶち当たり、苦労することが予想されます。
(その分教育もしっかりしてくれるはずなので、やる気さえあれば問題ないと思いますが)

臨床検査技師の就職活動で視野を広げましょう

  • 学校の紹介
  • 病院実習先
  • 就職支援を受ける
僕は学校の紹介(掲示板の求人)で、深く考えずに給料が良いと評判の「検査センター」を選んでしまいました。

今みたいにネットで就職についての「情報」を得ることができていれば、検査センターではなく、病院に就職していたと思います。

僕のこの記事を参考にしてもらえれば嬉しい限りですが、就職のサポートをプロにしてもらうのも一つの手だと思います。

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履歴書の書き方や面談の調整も相談に乗ってくれます。

以下の内容が、僕自身感じている臨床検査技師の悩みなので、参考にして相談してみてください。
全部が全部叶う理想的な職場は多分無いので、自分がこれだけは外せないという内容を考えてみてください。

臨床検査技師としての悩みと良かったところ

★臨床検査技師の就職における悩み

  • 給料が安い(基本給がゴ〇)
  • 昇給が低い(将来設計が立てにくい)
  • 賞与が少ない(査定、一律、様々だが総じて少ない)
  • オンコール、当直、夜勤がある
  • 休日が少ない職場もある(有給が取りにくい)

逆に、いい所もあります。
これは僕の働いてきた職場で実際にあったことなので、それも参考にしてみて下さい。

★臨床検査技師の就職で感じたいい所

  • 職場が家から近い所にそこそこある(車で片道20分程度)
  • 給料(総支給)が高い(月夜勤20回など)
  • 有給が取りやすい(中規模病院ですが毎月1~1.5日取得可能)
    ただし、オンコール有り
  • 賞与(査定制)で、勤務態度、実績などで年間5~5.5ヶ月分の受給経験あり

これらのいい所全部が叶う病院や企業は多分日本全国探してもないと思いますし、あるなら僕も狙います!笑

どこかは妥協しないければいけませんが、検査技師はとにかく「スキル」を磨くことが一番です。ここがクリアできれば、キャリア転職でもっと待遇のいい所を狙っていけると思います。

なので、僕がおススメするのは

★臨床検査技師で望むべきこと(個人的感想)

  1. スキルが磨ける環境
  2. そこそこの給料(初任給が20万程度)
  3. オンコール、当直、夜勤が無理のない程度であるところ
  4. 有給が取りやすい環境

検査技師は女性が多く、やはり職場の環境はかなり大切かと思います。

スキルを最優先で、給料と環境をどちらを取るかといったところでしょうか。

いかがでしょうか。少しは参考になりましたか?

何も考えずに就職をすると、せっかく頑張って資格を取ったのにそれが無駄になるくらい後悔することもあります。

まずはこの記事を参考に就職先を考えて、学校の紹介でいい所が見つかりそうになければ、プロに相談してみるのもいい手だと思います。

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