過去問は厚労省ホームページより引用しております。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics_150873_139_140.html
第68回公衆衛生学PM90~94
90 2019年の我が国の簡易生命表で0歳男性と0歳女性の平均余命の差に最も近いのはどれか。
- 1年
- 3年
- 6年
- 9年
- 12年
解説:公衆衛生学は、厚労省HPに回答がある場合がとても多いです。最新ネタはそこにあるので、必ず都度確認するようにしましょう。
今後も平均寿命は延びていく可能性が高いです。
★この問題のポイント
- 0歳児(男女)の平均余命=平均寿命
2019年の統計データを参照すると
「男性81.41歳、女性87.45歳」
となっている
87-81=6
答え:3
91 要因Aは疾患Bのリスクファクターであると判定するために不可欠なのはどれか。
- 疾患Bの患者は要因Aを持つ。
- 要因Aが疾患Bの発症に先行する。
- 要因Aが存在しないと疾患Bを発症しない。
- 要因Aと疾患Bの間に量安反応関係が成り立つ。
- 要因Aに曝露されると疾患Bを発症することを動物実験で再現できる。
解説:言い換えると、「疾患Bは要因Aのせいで感染・発症した」ということ
つまり、「要因Aが疾患Bの発症に先行する」ことが条件となる。
色々とややこしく書いてありますが、本質を読み取ると簡単に解けます。
要因と疾病の因果関係を判断するうえで問題のような「関連の時間性」が必要とされている
他にも「関連の一致制」「関連の特異性」「関連の整合性」「関連の強固性」がある
答え:2
92 ヘルスプロモーションに含まれないのはどれか。
- 公共の場での禁煙の推進
- 家庭で使える医療機器の開発
- 地域住民への健康教育の実施
- ウォーキングが行える歩道の整備
- 救急医療機関への搬送体制の整備
解説:まずは「ヘルスプロモーションとは何ぞや」という事を念頭に見ていきましょう。
★ヘルスプロモーションとは
- 人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス
- 公共の場での禁煙の推進 ⇒ ヘルスプロモーション
- 家庭で使える医療機器の開発 ⇒ ヘルスプロモーション
- 地域住民への健康教育の実施 ⇒ ヘルスプロモーション
- ウォーキングが行える歩道の整備 ⇒ ヘルスプロモーション
- 救急医療機関への搬送体制の整備 ⇒ 健康増進とは言えない
答え:5
93 がん対策基本法の基本的施策に含まれないのはどれか。
- がん登録の推進
- がん検診の受診率の向上
- がんに関する研究の推進
- がん治療にかかる医療費の適正化
- 専門的な知識・技術を有する医療従事者の育成
解説:がん対策基本法は第30条まであるので、全て把握するのは無理でしょう。
「こういった問題が出た」ということを知っておくのが重要で、最低限設問の事項は理解しておきましょう。
★がん対策基本法の基本的施策
- がん登録の推進
- がん検診の受診率の向上
- がんに関する研究の推進
- 専門的な知識・技術を有する医療従事者の育成
その他、まだまだありますが、最低限上記だけは知っておきましょう。
答え:4
94 公衆衛生の事業とそれを規定する法律との組合せで正しいのはどれか。
- 労働者の健康診断の実施 労働基準法
- 市町村保健センターの設置 健康増進法
- 自動車排出ガスの排出規制 環境基本法
- 医療安全支援センターの設置 医療法
- 公共の場所での受動喫煙の防止 地域保健法
解説:こういった法律系の問題は、とにかく出題された問題に集中して覚えていくべきだと思います。(表現も難しいものが多く、条例や法律は覚えだすとキリがないので)
- 労働者の健康診断の実施 ⇒ 労働安全法
- 市町村保健センターの設置 ⇒ 地域保健法
- 自動車排出ガスの排出規制 ⇒ 大気汚染防止法
- 医療安全支援センターの設置 ⇒ 医療法
- 公共の場所での受動喫煙の防止 ⇒ 健康増進法
答え:4