SAI
今回は尿酸(UA)について説明していくよ!
パン太
ビールのお供の尿酸だね!まぁ、僕はまだ若いしヨユーヨユーwww
SAI
学生のうちからそんな事をいってると、おっさんになった時に後悔するぞ(笑)つか、なんでビールのお供か説明できるんだろうな!後で聞くからちゃんと勉強しとくように!(笑)
※国家試験対策でもあり、僕の備忘録でもあります。あくまで参考程度にご覧ください。
詳しいことはエビデンスのある教科書を見る事をオススメします!
臨床検査における尿酸(UA)とは(臨床化学)
臨床的意義
UA高値
- 痛風
- 慢性腎炎
- 妊娠中毒症
- 飢餓
- 白血病
- 糖尿病
UA低値
- 脱水
- 高血圧
- ケトアシドーシス
代謝
- 核酸の主成分であるプリン塩基の最終代謝物
- 食事でプリン体を摂取すると、核酸合成系のプリンヌクレオチドが合成され、尿酸が合成される
- 筋肉、肝臓、骨髄で体細胞の分解に由来
- 体外から肉食によって取り込まれた核酸が上記の図のように分解される
- 脂肪食で血中濃度が上昇する
- 糖質の摂取で低下する
- 血清中では尿酸ナトリウムで存在する
- 人はウリカーゼ(尿酸を分解する酵素)を持っていないため、痛風や痛風腎になる
分析法
化学法
- Folin法
- →グルタチオン、フェノール、アスコルビン酸、グルコース、システイン、チロシンなどの還元物質が血中にある
- →特異性が高いとは言えず、現在はほぼ使われていない。
酵素法
- 現在最も使われている分析法
- ハンチ反応→ウリカーゼにより生成した過酸化水素をカタラーゼととメタノールによりホルムアルデヒドを生成する(カタラーゼ法)
- POD(ペルオキシダーゼ)検出系は、還元物質による負誤差を生じるが、アスコルビン酸に関してはアスコルビン酸オキシダーゼ処理を用いることにより、還元性を消去する
ドライケミストリー
- ウリカーゼ・POD法
- 尿酸自体の紫外部での吸収(285nm)をウリカーゼ処理前後の吸光度差から求める
標準法
- HPLC法
- 過塩素水溶液で除タンパクし、逆相カラムで尿酸を分離後、285nmで検出する
変動因子
共存物質の変動因子
- 溶血→影響なし
- 酵素法における高ビリルビン→負の影響
- 酵素法におけるアスコルビン酸→影響なし(アスコルビン酸オキシダーゼにより前処理のため)
生理的変動要因
- 性差:男性>女性(基準値参照)
- 年齢差あり:成年>幼児
- 日内変動:朝>夜
- 核酸を含む食事を継続的に摂取で上昇
- 激しい運動で上昇
- 飲酒で上昇
基準値
基準範囲と異常値
- 男性:4.0~7.0mg/dL
- 女性:3.0~6.0mg/dL
性差あ
血清中の尿酸値はおよそ7.0mg/dLで飽和する
まとめ(臨床検査における尿酸(UA)のワンポイントなど)
尿酸についてまとめてみました。僕のようにお酒大好き人間は、尿酸値が高くなる傾向があるので要注意です。プリン体の摂りすぎって、頭では理解していても中々やめられないのがお酒の怖いところですね笑
人間の生活習慣に大きく関わる項目で、スクリーニング検査にもよく組まれています。
また、僕が以前受験した「二級臨床検査士」の二次試験に尿酸の測定が出ていました。
酵素や糖のようにメジャーな項目ではありませんが、大切な項目なのでしっかりと理解するようにしましょう。
さらに細かい内容などは専門書で確認することをオススメします。